イタリア語の発音 「sc」sciarpa や scienza は「i」を落とす

イタリア語の単語 sciarpa (スカーフ)や scienza (科学)など、カタカナで無理やり書くと、sciarpa はシャルパ、scienza は、シェンツァで、私はいつも書き取りの時に「i」を抜いてしまいます。。

発音のルールを知らないと、ヒアリングができないってことにもなるんですね。ヒアリングができないから、書き取りもできない。。

発音を知ると、書き取りのミスも少なくなるでしょう。

では、さっそく見ていきましょう。

イタリア語の発音 sc

イタリア語の子音「sc」は、IPA発音記号で /ʃ/ なんですが、無声子音で、舌先と歯茎の後ろのところがギリギリつかない程度で、唇を前に出す感じで発音する。。文章にすると、難しいですね。

/ʃ/ は、イタリア語の sci(スキー)のような発音です。

↑イタリア語 sci 音声

子音scの2つのルール

イタリア語の子音 sc は、sc + i と、 sc + e のパターンの単語の時に発音します。

例えば、sciopero(ストライキ)、uscita(出口)、pesce(魚)、scelta(選択)などがありますが、いくつか規則があります。

前後に母音があるときは二重子音

子音 sc の前に母音、後に i か e の場合、二重の発音になります。

上記の uscita /uʃˈʃita/ や、 pesce /ˈpeʃʃe/ に当たります。音声で確認してみましょう。

↑イタリア語 uscita 音声
↑イタリア語 pesce 音声

この場合の二重の発音の私の解釈では、日本語で無理やり大袈裟に書くと、uscita(うししぃた)、pesce(ぺししぇえ)って感じでしょうか。

「sci」+母音は「i」が欠落する

冒頭であげた、sciarpa, scienza, また sciopero など、「sci」がつく単語で次に母音の場合は、「i」は発音しません。私の場合は、書き取りの時に「i」を書かずに間違えるパターンです。。

念のため、音声ファイルとIPA発音記号で確認しよう。

sciarpa /ˈʃarpa/

↑イタリア語 sciarpa 音声

scienza /ʃɛnt͡sa/

↑イタリア語 scienza 音声

sciopero /ˈʃɔpero/

↑イタリア語 sciopero 音声

ちなみに、scendere(下がる、降りる)は母音「i」が付きません。IPA発音記号で表すと、/ˈʃendere/ となります。

↑イタリア語 scendere 音声

ここまでは、子音scについて、確認できました。ただし、「sc」がつく単語は他にもたくさんあります。この場合、発音が違います。

子音s+c+母音a, o, uは、違う発音

「sc」で、次が母音a, o, u の単語の場合は、/sk/の発音になります。

例えば、scarpa(靴)、biscotto(ビスケット)、scuola(学校)などです。念のため、音声で確認しましょう。

↑イタリア語 scarpa 音声; IPA: /ˈskarpa/
↑イタリア語 biscotto 音声; IPA: /biˈskɔtto/
↑イタリア語 scuola 音声; IPA: /ˈskwɔla/

子音sと子音cについて、以下の記事も併せてご確認ください。

最後に

まとめると、

子音「sc」は、次に母音がつくと二重子音になる。

「sci」+母音の場合は、「i」は無音になる。

これで書き取りもバッチリ!?

ちなみに、子音s+c+母音a, o, uの場合は、/sk/の音になる。

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